留学カウンセラー金谷のブログ

普段留学したい人の相談にのっています。自分の留学の実体験や最新の留学事情を記事にしていきます。

アメリカに留学をして『日本人』になった話をしようと思う

こんにちは、金谷です。

 

突然ですが、みなさんどんなときに日本人を意識しますか?サッカーや野球の国際試合のときに無意識に日本を応援してしまいますよね。でも、普通に日本で生活していると、満員電車が大変とか、景気が悪いとか、家が狭いとか、日本で生活するうえでネガティブなところばかり目についてしまいます。反対に、ちょっと海外に出てみると、凄く治安がよかったり、食事の値段も途上国とそんなに変わりがないのに凄く衛生的で美味しかったり、接客などのサービスが本当に行き届いていたりと日本に住むことの素晴らしさがよくわかります。

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そういう意味では海外で生活することは、行った国のことを知るというよりは、今まで自分が住んでいた国の素晴らしさを知ることでもあるんですね。

 

日本人を意識した経緯

私が、アメリカに留学していた4年半、そんな体験をたくさんしました。そこで感じたのは、多くの場合『日本人』であることは、相当なメリットであるということです。現地の友人に家に招待されたり、遊びに連れていてくれたり、食事をご馳走してくれたりいろいろな人にお世話になりましたが、彼らは決まって「日本人はいい人だから」と言ってくれました。最初のうちは、「ツイてるなあ」位にしか思っていなかったのですが、だんだん彼らの言っている『日本人』は私のことではなくて、これまで彼らがあってきたもしくは、いろいろなメディアを通して理解した日本人像なんだと気づきました。その瞬間、私は知らず知らずのうちに自分が凄い重責をおっていることを理解したのです。つまり、私がいくら個人の自由として、振舞ったとしても海外では、『日本人』である私がそう行動したとしか受け取ってもらえないのです。例えば、私が何かひどい行いをしたとすると、日本では、『私』がひどいやつということになりますが、これが海外であれば、『日本人』がひどいやつという風に見られてしまうのです。これについては、賛否両論あるかと思いますが、我々も、特定の国の人が犯罪を犯しているのをみると、「やっぱり」と思ってしまうのは事実だと思います。そうなると、今まで私に親切にしてくれた人達は、彼らの中で素晴らしい日本人像があるので、その恩恵を受けた私は少なくともイメージを悪くするような振る舞いだけはしてはいけないと意識するようになりました。なぜなら、私が変なことをすることによって、今まで日本人に親切にしてくれていた人たちが、私の後にアメリカに来る日本人に対して、親切にしてくれなくなってしまうのだけは避けたかったからです。それからは、些細なことでも時間を守る、約束を守るように心がけるようになり、すこしいい人になった(笑)のと同時に自分が『日本人』なんだと強く意識するようになりました。

 

まとめ

異なる国や文化に触れることは、新しい価値観や考えを知ることでもありますが、それと同時にそれまで気づかなかった自分のバックグランドに気づくことでもあります。あなたが将来違う国籍に帰化したとしても、あなたが『日本人』であったという事実は消せませんし、それは素晴らしいことなのです。私としては、なるべく多くの人にこういう体験をして欲しいと思ってこのブログを続けています。