留学カウンセラー金谷のブログ

普段留学したい人の相談にのっています。自分の留学の実体験や最新の留学事情を記事にしていきます。

NYCへ行ったときのことを語ろうと思う

こんにちは、金谷です。

 

今日は、私が世界の経済、文化の中心と言われるNYCに行った時のことをお話したいと思います。

 

たまに私の留学経験を話すときに、「NYに留学していました」というとたいてい「凄いですね」と言われるのですが、それはやはりNY=NYC=マンハッタンの摩天楼みたいなイメージが心頭しているからだと思います。

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こんな感じ

 

しかし、

 

アメリカに行ってわかったのは、この国は実は「巨大な田舎国家」なのだということです。つまり、国土のほとんどが日本では想像できないような田舎で、そこにも大勢の人が住んでおりこの国を構成しています。

 

NYCですら、東京のように、隣の大都市である横浜までずっとビル・建物が繋がっているということはなく、市外を出て15分ほどバスに揺られているととんでもない大平原が広がったりして狐につままれたような気分になります。

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こんな感じ

 

某キー局で放送している「高校生クイズ」で「NYへ行きたいかー?」と呼びかけるのがありますよね。あのNYってみんなマンハッタンを想像して事実にそこに連れて行ってもらえるのですが、2枚目の写真の方がむしろNYなのです。

 

ですから、よくメディアで取り上げられるアメリカの都会の華やかなイメージだけで、アメリカを考えても本当のアメリカは理解できないのではないかと思っています。

 

NYCに行くまで

私が住んでいたPlattsburg市もBinghamton市もおよそ都会からはかけ離れた地方都市でした。治安の良さや物価の低さなど、素晴らしい面もたくさんありますが、やっぱりNYCへ行ってみたいという憧れはありました。ただ、最初に渡米した時には、乗り継ぎで素通りしただけで、それからわずか2ヶ月後に9.11のテロが起きNYCはこれまでの「世界の中心」、「アメリカ文化の中心」という華やかなイメージから一転して、「悲劇の街」となり私にとっては、簡単に観光気分で立ち寄れる場所ではなくなってしまいました。

 

NYCに行ってみて

それから、1年近く経った2002年の7月、友達が訪ねてきてくれることになり、その迎えに初めてNYCに行くことになりました。当時住んでいたPlattsburg市からバスで9時間、視界の奥に大都会の輪郭が浮かび上がってきた時の興奮は今でも忘れられません。その日は奇しくも7月4日、つまりアメリカの独立記念日で、市内からもテロの傷跡から立ち上がり復興へ向け歩みだそうとするエネルギーが感じられました。無事に友達と合流し(とはいえ出国手続きに3時間ほど待たされましたが)ロックフェラーセンターや、メトロポリタンミュージアム、ウォール街など定番の観光コースを回りました。市内を縦横無尽に走る地下鉄もぼったくり価格のホットドックの屋台も楽しかったのですが、立ち並ぶ超高層ビルの連なりやリムジンだけの渋滞などまさに「世界の中心」にいるのだと表現できないほどの感動を覚えました。本当に色々な人が共存して、社会を成り立たせている。わずか3日ほどでしたが、私にはすごく印象に残る滞在でした。

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その後、短大を卒業し、州内のBinghamton市に移った私は、1ヶ月に1回、4時間のバスの旅を経てNYCに日帰りで通うようになりました。その頃からひとり暮らしを始め自炊するようになっていた私にとってNYCは単なる観光地ではなく、必要な日本食材を買出しに出かけたり、日本で話題になっている本を買いに行ったりとあまり帰国することができなかった私にとっては、ふるさとへの窓口のような役割も果たしてくれていました。


最後に
その後、インドのデリー、タイのバンコクベトナムホーチミンカンボジアプノンペンなど世界の名だたる大都市に訪問する機会がありましたが(全部アジアだけですが)、NYCは中でも特別なところだと思っています。私にとって、そこに向かうときのワクワク感や充実感は他の都市とは比べ物にならないかったのです。よくアメリカ人の友達に「アメリカってどんな国?」と聞かれることがあったのですが、私はいつも「世界中のどの人にとっても、自分の国についで2番目に住みやすい国なんじゃないかな」と答えていました。NYCが特別な理由は、この場所がそんなアメリカという国の特徴をまさに体現している場所だからなのではないかと思っています。世界中で通用する言葉、お金。文化がここから生み出され違うバックボーンで育った人同士でも同じ想いを共有することできる。そんな場所へ行き、その息遣いを実際に体験できたことは、私が海外に出て本当に良かったと思えることのひとつです。

せっかくの夏休み、みなさんもぜひそんな体験をしてみてはいかがでしょうか?