留学時代の引きこもり期について語ろうと思う
こんにちは、金谷です。
今まで私の留学生活についていろいろ語ってきましたが、留学は当然バラ色なことばかりではありません。言葉も文化も違う国では、むしろトラブルがあるのが当たり前です。私がいたNY州は白人の割合が多く、歴史もあるところでしたので、アジア人に対する偏見ももちろんありました。自炊をしていたといっても、忙しい時はファストフードで済ますことも多く、日本食が恋しくなったときもありました。
引きこもり期について
その中でも、私が一番大変だった体験は、半年近く引きこもりになったことでした。(学校には毎日行っていましたが)
Binghamton Universityに編入してから自分の住む場所を確保した私は完全に一人で全てをできる環境を手に入れました。
普通は、そこからどんどん友達を作って交友関係を広げていく、となるんでしょうが、私の場合そうはなりませんでした。自分のペースで学校へ行き、食事をし、家事をして寝る。そんな毎日を過ごしているうちにいつの間にか他人がいなくても全く問題ない状況にどんどん慣れていってしまったのです。そうして気がつくと、1学期(約4ヶ月)のうち、日本にいる家族や友人への国際電話を除けば、喋ったのが2回だけという時期もありました。ただ、今でも不思議なのがその当時の自分はそれが変なこととか、辛いこととかは全く思わずに、酒に溺れるわけでも、ドラッグに走るわけでもなく(完全に違法です!!)本当に淡々と日々を過ごしていたのです。(その学期の成績も凄くよかったです。)結局、その次の学期でようやく友人ができたので、この状態が続くことはありませんでしたが、その頃の生活をもう一度しろと言われれば絶対にできません。
引きこもった理由
今になって、その時の心理状況を分析してみると、自分の中で短大時代にあまりにも多くの人たちに頼って生きてきた反動で、なるべくなんでも自分ひとりでやろうと思い過ぎていたのだと思います。
やはり、自分からいろいろなところに積極的に出ていかないと交友関係はひろがりません。そういう意味でも学生寮やシェアハウスに住むというのはいい体験だと思います。さらに当時は、まだskypeやlineなどはありませんでしたが、国際電話の格安のものが出てきたり、ネットで日本にいなくてもリアルタイムに情報を得ることができる時代になっていました。日本の書籍や食材もNYCに行けば調達できるので、月一で買い出しに行っていましたし、
日本にいる時と同じような環境を求めれば得ることができてしまったのも、大きな要因だったと思います。せっかく、アメリカに居たのにそこで日本的な生活に逃げてしまったというのは、大きく反省するところでした。
同じことで悩んでいる人へ
異国で暮らしていく中で、1時期自分の殻に閉じこもってしまうことは誰にでもあることだと思います。今もそんな状態になっている人もいるかもしれません。私から伝えたいのは、一度自分の状況をゆっくりと振り返って、自分が何のためにそこにいるのかについて考えて一歩を踏み出してみてみましょう。どうしても難しい場合は、休みなどを利用して日本に戻るのもひとつの方法ですよ。