留学カウンセラー金谷のブログ

普段留学したい人の相談にのっています。自分の留学の実体験や最新の留学事情を記事にしていきます。

留学生から見たアメリカの長期休暇について語ろうと思う 

こんにちは、金谷です。

 

お盆中、みなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか?久しぶりに実家に帰ったり、海外旅行に出かけたり、満喫された方も多かったのではないでしょうか。お盆は日本人にとっては、先祖の霊を慰めるとても大切な期間ですが、国が違えば当然そういった休暇の時期も意味も変わってきます。例えば、中国や東南アジア圏の旧正月なんかはいい例ではないでしょうか。

f:id:kanaya_eccc:20150819133528j:plain

 

 アメリカにも、そういった長期休暇がいくつかあります。私は、あくまで留学生としてしかこの休暇期間を過ごすことはありませんでしたが、その目線で体験した長期休暇について話したいと思います。(かなり主観が入っているかもしれませんが、1体験談として聞いてもらえると嬉しいです。)

 

元旦
この日は世界共通の休日だと思いますが、日本のお正月のようなスペシャル感はなかったように思います。おせち料理にあたるものもないですし、初詣に行ったりということもありません。NYCのような大都市を除けば0時ちょうどのカウントダウンの時に申し訳程度に花火が上がる程度であまり盛り上がらなかった印象があります。極端に言えば、アメリカではその直前のクリスマスが圧倒的に重要で、元旦はそのおまけみたいな感じでしょうか。学生にとっては、新学期が始まる前の冬休みの真っ只中なのですが、1ヶ月程度なのでわざわざ高い飛行機代を使って日本に帰るのもなあという理性と、でも日本でおせちも食べたいしなあという誘惑が闘う期間でもありました。

f:id:kanaya_eccc:20150819132643j:plain

 

イースター
日本人にとっては、あまり馴染みのないイースターですが、キリスト教国であるアメリカではクリスマスに次ぐ一大イベントなのだそうです。

復活祭 - Wikipedia

ただ留学生の私にとっては、ちょうど学期のなか休みということで、部屋に閉じこもって溜まった課題を終わらせたり、じっくり鋭気を養って後半に備えるという以外の過ごし方はしませんでした。

f:id:kanaya_eccc:20150819132732j:plain

 

夏休み
アメリカの多くの大学では、5月の半ばから9月の頭までの約3ヶ月が夏休みとなっています。このボリュームでまとまって休暇が取れるのは、後にも先にも人生でこの時期だけでしょう(笑)日本に帰って、お金を稼ぐもよし、海外旅行へ行くもよし、残って夏季講座をとって単位を稼ぐもよし、なんでもできます。私は、この時期にインドに行ったり、バイトに明け暮れ100万を稼いだりと忙しくも充実した時間を過ごしていました。(ここら辺もまた詳しくお話させていただきます。)

f:id:kanaya_eccc:20150819132908j:plain

 

感謝祭
11月の第4週にあるこの休暇が、私が体験した中では一番アメリカ人と交流することができたように思います。一般的にも、家族だけでなく友達も自宅に招き、七面鳥などの料理を一緒に食べるという風土があるようで、あまり友達がいなかった私でも、家に招いてもらうことができました。ただ、そこはアメリカ、友人の実家で、別れた両親が久々に揃う中、それぞれが現在の恋人とイチャついていたりと、とても日本では考えられないような修羅場に遭遇したこともありました。この休暇を通してアメリカ人のオープンでウエルカムな度量の広さというものを経験することもできたと思います。しかし、留学生としては、この時期というのは学期末の直前ということもあり、ここでだらけてしまうとそのまま集中力を切らしてしまい成績に直結するというかなり悩ましい休みでもありました。

f:id:kanaya_eccc:20150819133009j:plain

 

クリスマス
アメリカ人にとっては、このクリスマス休暇が日本で言うお盆とお正月が一緒になったくらい重要な休みで、この時ばかりは家族水入らずで過ごすという暗黙のルールみたいなものがあり、友達の家に誘われるということも連れて行ってと頼むこともありませんでした。そればかりか、この時期はいつもやっているスーパーやファストフード店なども休みになってしまうので、私にとっては前もって食材を購入しておかないと大変なことになるというあまりありがたくない休暇でした。

f:id:kanaya_eccc:20150819133138j:plain

 

いかがでしょうか。こうして見てみるとアメリカではいかにキリスト教文化が密接に根付いているのかを思い知らされます。しかし、その根底にあるのは家族やその他の人々との繋がりをいかに大事にするかという人類共通の価値観があります。そうした違うアプローチだけれど、行き着くところは同じということを経験をすることに異文化で学ぶおもしろさがあるのではないでしょうか。